GRAFFITI

2015.06.14

人生、苦もありゃ楽あるさ

2ヶ月前にはどこにでもあるようなただの空き店舗、それを壊す事から始まった店作り。友人と3人で朝8:00には現場に入り、壁を壊し天井を落とす。密閉された部屋の中、光を完全に遮るほどの50年以上積もりに積もった埃を全身に浴び真っ黒け、マスクを着けてても口の中にその味がする。壁を取り除くと穴だらけの土壁、一発けりを入れれば簡単に崩れるだろう。そこに頑丈でまっさらな壁を建てる。もともとの床や壁はデコボコ、そこに水平まっすぐな壁を建てる事がどれだけ困難か。でも僕の友人はこの先何十年も崩れる事のないように入念に頑丈な壁を建ててくれる。床を張り、壁に一枚ずつレンガを張りどんどん様変わりしていく事だけが喜びとなって明日へ向かう。壁を仕上げ入り口のファザードが取り付けられ古いテントを外しTHEREの文字がプリントされた白いテントをあてがった時は嬉しかった。カウンターができハンガーバーが天井から吊り下げられ今回この店でいい音で音楽を聴けるよう買ったアナログオーディオ。それをセッティングする為のラックを友人が作ってくれた。カウンターの上に日本人としてのアイデンティティで何かを作りたいと思い障子のような枠を作り和紙を張った。オープンが迫る焦りに一日一日が一瞬のような速さで過ぎて行き寝てる時間すら惜しいほど時間に飢える。オープンの前日、レジスターの説明書とにらめっこ。初めて店に立つ不安、コミュニケーション能力の乏しい俺が本当にできるのか?もうここまできたら後戻りはできないよな。自分の店は自分でやるのが当たり前だとえらそうに言っておきながらビビってやがる、はははー。

午前10時に店入りしてドキドキしながら準備をするが身体も心もふわふわと浮遊してるような感覚。オープン12時前、店の前にはもうすでに何人か並んでいる気配。今日という始まりに、この店に足を踏み入れる最初の人たちを迎える音、ジョニーキャッシュが死ぬ前にレコーディングした名盤「CASH」に針を落とす。そのまま、俺でいいんだ、ドキドキしながらドアを開け第一声「いらっしゃい!」はははー。八百屋みたいだなぁ。次から次へと友人たちから花が届けられ花屋ができるんじゃないかと思うほど華やかさ。一日中、22時の閉店までも入れ替わり立ち替わりたくさんの人たちが来てくれた。実は店を作る事を秘密裏に進めていたので数日前に友人たちやこれからお世話になるであろう人たちに案内状を送り、このブログで同じものをアップしただけで宣伝というものはまったくしてなかった。めったにブログを更新しないこのページを観てる人もほとんどいないと思っていたがこんなにも俺の事を気にしてくれている人たちがいた事に正直びっくりしてると同時になんて馬鹿な野郎だと罵倒したくなる。俺は自分しか見えてなかったのかもしれないなぁ、こんなにも世界はやさしさや愛に満ちているのに。この3日間、初めて自分の店だと言えるものを作りそこに立ち思い知る。51歳にして初めて知る「人とつながる」という事の意味を今さら初めて知る素晴らしさ、今までなかったものが一気に身体に流れ込んできたようだ。「この店のニュースを知り、いても立ってもいられずやってきました。」と遠方から来てくれた人たち、様々な仕事やドラマを持った人たち、何年ぶり、何十年ぶりにニュースを知り駆けつけてくれた昔の仲間、ショップというものがこれほどまでにあらゆる可能性の扉を開いてくれるものだとは思ってもいなかった。すべてが想像を越えている。はっきりと思う、俺はこの店からまた歩き始める、みんなの愛にささえられながら自分の思いのすべてを込めみんなに贈ろう。この店作りに携わった友人やお世話になった人たち、こんな俺のために駆けつけてくれたたくさんの人や仲間たち、言葉にできず目がウルウルするくらいに感謝と喜びに満たされています。ありがとう。これからもよろしくお願いします。

2015.06.14

THEREという店ができるまで

2015.06.09

謹啓 僕の数少ない友人たちとこれからつながっていくであろう人たちへ

インビテーション表

この度 私、照井利幸はケルト&コブラ解散から8年を経て二度とやる事はないだろうと思っていた洋服作りを再び始める事となりました。

”なぜまた?”と問われればそれはただ”作りたい”からです。

いつも後先考えず衝動の赴くままに行動する自分にあきれながらもこれから自分が何を感じ考え何を作るかという事に興奮しています。

改めてゼロからのスタートを切るこのプロジェクトに”THERE”と名付けました。

いつも刺激を求めてがむしゃらに突き進んでいたい自分にはこの名がふさわしく、それと同時にこの道が険しく厳しい事を暗示してるようにも思えます。

もう一つお知らせがあります、作品と人が出会える場所が必要だと考え小さなshopを作りました。

毎週末の金、土,日曜日のみの営業となりますがこのshopが始まりの場所であり、これからの未来の場所であり続けられるよう精一杯の愛情を込め育てほんのわずかでも何か伝えられるような物作りをしたいと思っています。

長々となりましたがこれをもって挨拶とさせていただきます。

みなさまご多忙とは思いますがほんのわずかでも時間を作って頂き気楽に立ち寄っていただければ嬉しいです。

照井 利幸

ブログ用ショップ案内